今回はGISTに関わる記事です。
追い追い詳細を書いていきたいのですが、ざっくりした書き方をすると、私が罹患したGISTという病気の治療では、手術を受けて腫瘍を摘出するというのが最も有力な治療法。
その他、抗がん剤による治療が有力ですが、抗がん剤では腫瘍を完全に消すことはできないため、手術による完全摘出が困難な場合や転移・再発時に手術をせずに抗がん剤治療が行われる。
私の直腸にできたGISTは7cmの巨大なもので、①すぐに手術すると手術時に腫瘍を傷つけ、がん細胞を体にばらまいてしまう可能性がある、②完全摘出ができたとしても骨盤内の臓器(肛門や膀胱など)を全摘出するという非常に大掛かりな手術になるという理由で、すぐに手術をすることが困難なため、まずは抗がん剤で腫瘍を小さくならないか試してみて、その後手術をすることに決めました。この術前服用のことをネオアジュバントといいます。
抗がん剤はグリベック(イマチニブ)という飲み薬で、個人差はあるものの比較的副作用が少ないと言われているものです。もともとは白血病の抗がん剤として開発されたもののようです。
このブログを書いている今時点で服用3ヵ月間が経過しましたが、確かに副作用はほとんどありません(副作用がないと、「本当に効いているのか?」逆に心配にもなるのですが…)。
このグリベックという薬がGISTに適用されたのが21世紀に入ってからということで、医学の進歩に対して、本当に感謝しながらグリベックを飲み続けています。
だから、このブログをご覧くださっている方も、大病になったとしても、医学は常に進歩していますので、必要以上に心配になる必要はないのです(偉そうに書いていますが、こんな心境になれたのはつい最近で、病気発覚が2か月くらいは私もどんぞこに沈んでいたのですが…。)。