40代直腸疾患(GIST-稀少がん)の超低位前方切除、一時人工肛門、人工肛門閉鎖後の排便障害を中心とするブログ

GISTとよばれる稀少がんを直腸に患った40代イクメンの稀少がん治療や育児や趣味を綴るもの

がん患者である私を勇気づける妻からの言葉

 直腸GISTである私が始めたこのブログですが、家族にもプライバシーがあるため、あまり触れないでおこうと思っていますが、今回の記事では、妻から言われ、ずっと心の支えになっている言葉を紹介したいと思います。

GIST発覚後、妻はこんな感じです

 もともと家事に協力的でない私ですが、グリベック服用を始めて私は家事を全くやらないようになりました。もともと肌が弱い私は、肌への刺激を避けるため水仕事を一切しなくなり、長風呂もやめたため、皿洗いや子どもを風呂に入れることを滅多にしなくなりました。だから、妻には大きな負担をかけています。
 しかし、妻は一言も文句をいうことなく頑張ってくれています。そして、ダイエットにも協力してくれていて、ヘルシー料理を準備してくれます。そういうことを普通にやってくれています。下の娘はまだ1歳であり、それだけも大変だと思うのに、よく頑張ってくれているのです。

 そして、妻は滅多に病気のことには触れません。私から病気の話をした時だけ話を聞いてくれるといったところです。
 私はそれにすごく救われています。がん患者初心者の私はまだ不安定な時もあり、病気のことに触れられないでほしい時もあります。そんな時に「そんなことしたら治療のマイナスになるんじゃない?」とか「○○したほうがいいんんじゃない?」とか言われたら、私にとって大きなストレスになると思います。「先のこと」の話などされようものなら、悲観的になってしまいやり場のない気持ちを抱くこととと思いますが、そういうことも一切言いません。
 「大丈夫?」などの心配の言葉も滅多にありませんし、「頑張って」などの励ましの言葉もありません。GISTを患う前とほとんど変わらない、主に子どものことに関するたわいもない会話を毎日するだけです。
 そんなこんなで、良くも悪くも「がん闘病中」って感じが全くしない普通の生活を送ることができています。

 本当に、本当に、やっぱり妻はありがたい存在です。

唯一言われた励ましの言葉

 そんな妻が、GIST確定直後に言った、私が決して忘れることのないと思われることば、それは、
「私はまだあなたが死ぬなんて全然思ってないからね。だって、何度もあなたにラッキーなことがあるのを見てきたんだから」
という言葉です。おそらく、先にも後にも私を励まそうとした言葉はこの言葉の他にない気がします。
 言われた直後は特になんとも思いませんでしたが、気持ちが落ち着くにつれてじわじわと心に響いてきて、今はこの言葉は最大の心の支えになっています。「そういや、今までラッキーなこといっぱいあったなぁ。もしかしてラッキーなことが起きて、最後は治療うまくいくんじゃないだろうか?」と大いに希望を持たせてくれる言葉です。
 きっと妻以外の方から同じ言葉を言われても「俺の何を知ってるんだよ!」と思っただけだと思います。ずっと一緒に生活している妻だからこそ素直に受け入れられる言葉だと思います。

結局最後に頼りになるのは妻

 仕事の関係者にステージ4の大腸がんを5年前に患うも手術ですべて腫瘍を取り除き、無再発で過ごしている知人がいて、その方が「結局は、妻だけだよ。どんな時も寄り添ってくれるのは。」とおっしゃっていました。
 まだ治療歴が4か月程度ですが、この言葉、既にとても共感できる言葉です。私も末永く寄り添ってもらえるようにちょっとは妻孝行を頑張りたいと思います。