40代直腸疾患(GIST-稀少がん)の超低位前方切除、一時人工肛門、人工肛門閉鎖後の排便障害を中心とするブログ

GISTとよばれる稀少がんを直腸に患った40代イクメンの稀少がん治療や育児や趣味を綴るもの

直腸GIST摘出手術(超低位前方手術)後の入院生活

うーーん。もう2019年3月。ブログで書いてることは去年の9月のこと。いまだに多いときは1日に100件を超えるアクセスを頂くこともあり、GISTの治療について興味がある方もいらっしゃるようですので、ゆっくりペースではありますが、ブログ作成が滞ってしまいましたが、GISTの治療などの実績だけはブログに残していきたいと思います。

 

前回ブログでは手術当日のことを書きました。今回はその後の入院生活のことを簡単に書きたいと思います。

 

 ↓前回ブログはこちら

 

mainichidaikichi.hatenadiary.jp

 

 9/27に手術を受け、その日は夜遅くまで興奮して眠れなかったというところまで、前回のブログで書きました。今回のブログではその後を書きたいと思います。

 

 9/28(術後1日目)

手術当日の夜は何度もナースが見回りに来てくれて心強かったです。「寝返りしていいですか?」の質問に「いいですよ」と答えてくださり、また背中の下に入れるための枕を貸してくださり、楽でした。

 7:00に心電計、酸素マスク、血圧計、酸素モニターが外れました。この時点で体に残っているのは、点滴、フットマッサージ機・尿ドレーン・ストーマドレーン・腹腔ドレーンだけになりました。

8:00に採血がありました。

その際、ナースが「腹腔ドレーン(おなかの中にたまった血液や滲出液を排出するドレーン)からの出血が多い」とおっしゃまいしたが、こういうことにいちいち敏感になってしまい、不安になってしまいます。

9:30に最初の歩行練習があり、ナース付添いで20mほど歩いたでしょうか。思いのほか辛くなく、さくさく歩くことができました。その際にフットマッサージ機も外れました。

11:00 飲水開始。

15:00 歩行練習。70m近く歩いたと思います。付添いで千葉に来ていた母にこの姿を見せて、「もう九州に帰っていいから」と伝えました。ここからは、身内は関東圏にはいなくなってしまいます。

この歩行練習の後、疲れからか?寝入ってしまいました。その後、熱が上がり、38.7度まで上がりました。毛布と布団をかけて寝ていたため暑くてたまらなかったのですが、ベッドのテーブルがロックされているため身動きが取れず、布団を外せなかったのでナースコールを押してしまいました。今回の入院で唯一ナースコールを押した時でした。

布団を脱ぐと熱が下がっていき、少し体が楽になってきました。

21:00 痛み止めの点滴が終わる。ナースから「これから痛みが出るかもしれないから、遠慮せずにナースコールを押してください」と言われました(が、結局大きな痛みはなく、ナースコールを押すことはありませんでした)。

この日の夜中3:00くらいに残した肛門からおならが出ました。なんの前触れももなくおなら漏れです。神経がマヒしているのか、便なのかおならなのかの区別もできず、「こりゃ人工肛門閉鎖後は大変なことになるな」と痛感した瞬間でした。

 

9/29(術後2日目)

一人で歩行訓練を始めました。この日は3回歩きました。

この日の朝から、ようやくストーマからガスが出始めました。

そしていよいよ11:00から初めてのパウチ交換。いろいろ指導を受けながら交換を覚えていきますが・・・、途中で気分が悪くなり説明を聞くのを断念。パウチを貼るところは看護師さんに行ってもらいます。気分が悪くなった原因は、ストーマを受け入れられなかったのでなく、腸が張っていたからのようです。すぐにドクターを呼んでもらってエコーで調べてもらった結果、腸がかなり張っていたようです。その後、14:00までベッドでうたた寝しながら腸張りによる腹痛に耐えていると、ストーマからようやく便が出始めました、それも大量に。一通り便ができったところで腹痛がなくなりました。

14:00 この日から栄養剤の服用が始まりました。腹痛がなくなったので、歩いたり着替えをしたりして、その後点滴の針を交換して一日を終えました。

 

9/30(術後3日目)

 この日は朝採血を行ってから特にやることもなく。全粥色が始まったことくらいがイベントでしょうか。ストーマからの排便多いため、整腸剤2錠を毎食後飲み始めました。ドクターがおっしゃるには「排便量が落ち着くまで毎日のように飲み薬を増やしていくから。最終的には驚くような薬の量になるけど大丈夫だから」ということでした。歩行訓練は続行しつつ、夕方洗濯をして一日を終えます。

 

10/1(術後4日目)

 尿ドレーン、ストーマドレーン、腹腔ドレーン、点滴がまだ外れていないので、寝返りとかに気を使うため、激しい肩こりと腰痛に悩まされます。歩行訓練に加え、ストレッチ体操を始めました。この日くらいから歩行訓練量は1日に5kmを超えるようになりました。

 排便量は収まらず、この日から新たに止痢剤を毎食後2錠追加になりました。

 そういえば、この日も朝の回診時に肛門から指を入れて傷の状態をチェックしてもらいました。これは毎日行ってくださることで、患者としてはとても安心できることで、ありがたいことでした。

 この日もストーマ交換を行いました。パウチを外すところまでは自分で行い、パウチ取り付けは看護師に行ってもらいました。少し要領を覚えることができました。パウチ交換は2日に1回、都度パウチの種類やシールの種類や量を変えたりして最も体に合ったものを探してくれます。

 

10/2(術後5日目)

 腰が痛くて眠れませんでした。

 この日は大きなイベントがありました。尿管撤去後の排尿テストです。前日に聞かされたんですが、尿管を撤去した後にきちんと排尿できるか排尿量とエコーによる残尿量の確認をあります。「100ml以上排尿出来ていて、残尿量が100ml以下なら合格、3回連続で合格出来たら排尿機能に問題がないとして合格。排尿がすくなたったり残尿が多かったら、自己導尿(膀胱まで管を通し排尿する)が必要。」ということで、自己導尿は痛そうなのでできれば避けたく、ドキドキです。ドクターの説明では「多分大丈夫だと思うけど、左側の神経を少し切ったんで排尿障害が出る恐れもある。」とのこと、さらにドキドキが募ります。

 10:00に尿管が外れ、12:00くらいに尿意が出てきました。しかし「100ml溜まっていなかったら自己導尿だし、少し我慢するか。」と1時間我慢。13:00に1回目の排尿確認、出るわ出るわで排尿量535ml、残尿39ml、合格。危うく膀胱炎になる寸前だった模様の排尿量だったようです。

 2回目は14:00。点滴の量が多かったせいか、すぐに尿意が出ます。排尿425ml、残尿32ml、合格。

  さらに1時間後に3回目の排尿。排尿量415ml、残尿量98ml、残尿量がギリギリでしたが、なんとか合格でした。「あと2ml残尿が多かったら・・・、」と冷や冷やものでした。

 この日さらに薬が2錠増え、毎食後6錠の薬を飲むことになりました。

 尿管が外れ、また尿の量もしっかりしてきたため点滴も終了。残りは便のチューブとおなかのドレーン管のみです。寝返りも打ちやすくなり、体も楽になってきました。ただ、尿量の計測は毎回行う必要があります。

 

10/3(術後6日目)

 排便量が落ち着いてきたので、朝の5:00に便のチューブが外れました。これで点滴棒とお別れです(おなかのドレーン管の袋は首からぶら下げています)。便もパウチから捨てるたびに量の計測は必要です。

 ストーマのパウチを交換しましたが、なかなか装具のいい組み合わせが見つからないようで、看護師が数人でああでもないこうでもないって相談してくれてました。ありがたいことです。

 

10/4(術後7日目)

 この日から外(敷地内)を散歩するようにしました。やはり外は気分がいいです。そして、この日からグリベックを再開しましたが、特に問題は起きませんでした。

また、お腹のドレーンが抜け、体からすべての管が外れました。

 

 この日、ドクターから「明日退院する?」と聞かれました。自身としては早く九州に帰りたい気持ちがあったのでうれしかったのですが、看護師長の「まだストーマ装具ががちゃんと決まってないし、装具交換もまだ完璧じゃないから。」と判断で退院が先延ばしになりました。正直、ほっとしました。しっかり休んでから退院したいという気持ちも強かったので。

 

10/5(術後8日目)

 尿計測はこの日で終わりました。

 この日からすることがなくなりました。毎日外を散歩して、2日に1回ストーマ装具を交換するだけの毎日です。

 

10/10(術後13日目)

 無事退院です。調子もいいので、一人で帰宅です。「飛行機に乗ってる時に便漏れが起きないか?」など不安もありましたが、無事自宅に到着しました。